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KingGnu常田大希は『小さな惑星』が好きじゃない説【新CEREMONY期待】

KingGnuの第3作目のアルバム、『CEREMONY』の8曲目に収録されている『小さな惑星』。邦ロックとJPOPの良いとこどりをしたような爽やかなサウンドと歌詞が人気の曲で、HondaのCMとタイアップしたこともあり、KingGnuの曲の中でもわりと上位の人気を誇ります。

新曲「小さな惑星」がHonda VEZEL新CM「PLAY VEZEL 昼夜」篇のCMソングに!! 本日からWEB公開&全国放映開始!!! | KING GNU

King Gnuの「CEREMONY」をApple Musicで

しかし、この小さな惑星、未だにライブで演奏されたことがありません(2023年1月5日現在)。加えて、KingGnu界隈では「KingGnuは小さな惑星が好きではない」という疑惑まで流れていたりします。

というわけで、この記事では「KingGnuは小さな惑星が好きではない」と言う疑惑を多角的に検証していこうと思います。

これまでのライブ

LiveFans | ライブ・セットリスト情報サービス【 LiveFans (ライブファンズ) 】
King Gnu(キング・ヌー)のライブ定番ソング | LiveFans(ライブファンズ)

(ライブのセットリストに関してはこちらのサイトを参考にしています。)

ええ、ファンの皆さんはご存じだと思いますが、小さな惑星がライブで演奏されたことは1度もありません。収録アルバムである『CEREMONY』の名前を冠するライブツアー、King Gnu Live Tour 2020 AW "CEREMONY"でも演奏されることはありませんでした。(筆者は東京ガーデンシアター公演に参加しました。)

ちなみにそのツアーは未収録曲である『Vivid red』が演奏された唯一のツアーです。いや、なんでやねんという感じではありますが、まあ名曲なので良し。

インタビュー記事

CEREMONY発売に際して、KingGnuのインタビューがRolling Stoneに掲載されています。

常田 やっぱり、その……一つひとつの作品への愛情が薄まれば薄まるほど、プロジェクト自体に興味がなくなっていくというか。本来だったら俺はこんなの絶対にNGを出す、というものが世に出ていったりして、俺の中で「もうなんでもいいよ」って気持ちになっちゃう状況があったり。一個一個に対して、クリエイティブを全体的に考える余裕がなくなっていったし、取り巻く人たちがどんどん増えていろんな人が絡んでくる中で、ちょっとぼやけてきたものが間違いなくあって。

(中略)

常田 まず、ドラムから録る、ベースから録るっていう構図の時点からして、もう先は見えてるからね。「別にそんな普通にドラム叩かなくてよくね?」という気持ちももちろん出てくるし。そういうスタンスでのレコーディングって、要はスケジュールの問題でしかなくて。なんとしてでも曲を形にしなきゃいけないサイクルがあったんです。その中で各々しっかり向き合ってきたなっていうのも、もちろんあるんですけど。俺は曲を作るだけの人で、各々歌・ベース・ドラムを入れて、というような……なんていうのかな……ファクトリーじゃないけど、工場的な作り方があまりにも強かった

 出典 https://rollingstonejapan.com/articles/detail/32920/2/1/1

本来だったら俺はこんなの絶対にNGを出す、というものが世に出ていったり』という発言を常田さんはこのインタビューでされています。

どの曲であるかは明言していませんが、CEREMONYの発売時期である2019年のインタビューであることから、CEREMONYの収録曲(開会式などのインストを除く)であることが推測されます。では、どの曲のことなのかを消去法で推測していきたいと思います。

『白日』と『飛行艇

おそらく、『白日』と『飛行艇』では無いでしょう。
白日に関して、常田さんはこのように発言しています。

常田 当時、それこそ「当ててやろう」という想いもあったし、Aメロ、Bメロ、サビの全部のセクションをサビになり得るくらいの強度でグッと来させるようにしたい、という意思が今より強くて。だから展開も多いし。……今「白日」を改めて聴くと、やっぱり1曲をあそこまでちゃんと作らなきゃなっていう風な身が引き締まる感覚にはなるんですよね。最近、スケジュール的にも精神的にもしんどくて、曲を作るときに1曲に対する想いが分散しがちだったので。

出典 https://rollingstonejapan.com/articles/detail/32920/1/1/1

また、飛行艇についてはこのように発言しています。

常田 ええ。子供の頃から「Woodstock Music and Art Festival」(1969年にアメリカ・ニューヨークで開催された野外ロックフェスティバル)の映像を観て憧れてたんで、そういうルーツは自然と出ている感じですね。今までのKing Gnuとは違うサウンドや規模感を提示できた曲かな。

 出典 https://natalie.mu/music/pp/kinggnu05/page/2

この2曲に対しては、かなり好意的な印象が読み取れます。そもそも白日と飛行艇はCEREMONYを制作する前から存在していた曲なので限りなく白に近いと考えられます。

『Teenager Forever』

また、『Teenager Forever』も白でしょう。もともと、Teenager Foreverは常田さんが温めていた曲で、満を持して発売した曲のようです。

(消されてしまうかもしれませんが、YouTubeで旧バージョンを発見したので載せておきます。)

『壇上』

壇上もおそらく違うでしょう。アルバムの中でもかなり異質な曲になりますし、メンバーの思い入れもかなり深いようです。少なくとも工場的に作られたものではないでしょう。

井口 やっぱり「壇上」が一番グッとくるんだよね。やっぱりあれは大希なりにパーソナルな部分を落とし込んで、愛情を持って作った曲だから。

常田 うん。

井口 だからやっぱり俺も聴いてて一番グッとくる曲だなって思ったし。

出典 https://rollingstonejapan.com/articles/detail/32920/2/1/1

『Overflow』

もともと家入レオさんへの提供曲として作られたこの曲。この曲が世に出せないものという線は相当薄いでしょう。

『どろん』と『傘』

ここから少し難しくなってきますが、この2曲に関してはMVが存在し、傘に関してはメディアでのライブ露出も行われています。おそらく違うでしょう。

『ユーモア』

実はユーモアと小さな惑星の2曲、扱いの差はほとんどどっこいどっこいです。2曲ともMVは存在せず、メディアへのライブ露出もありません。しかし、ユーモアは King Gnu Live Tour 2020 AW "CEREMONY"』King Gnu Live Tour 2021 AW』で演奏されています!

『小さな惑星』

MV無し、ライブ演奏無し、公のインタビューでの言及無し。あまりにもかわいそうなこの曲。

というわけで、インタビュー記事の常田さんの発言(『本来だったら俺はこんなの絶対にNGを出す、というものが世に出ていったり』)というのは小さな惑星の可能性が高いのではないかと思われます。

FCライブでの発言

明確なデータが用意できなくて申し訳ないのですが、King Gnu Live Tour 2022 CLUB GNU EDITION』(FC限定ライブ)の幕張公演の2日目、ファンからのお便りコーナーでこのようなトークがありました。筆者はその日に参加したのでその場面に立ち会うことが出来ました。

お便り「~家に帰って彼女が他の男と浮気しているのを見た瞬間に頭の中にKingGnuの小さな惑星が流れ始めました。」
会場爆笑
常田さん「(小さな惑星って)どんな曲だっけ?(メンバーに尋ねる)」
(中略)
新井さん「まあまあ、これから演奏するかもしれないから(ネタバレ防止のためのフォロー)」

(記憶が定かではないので曖昧な書き起こしにはなりますがご了承ください。)

(明確なデータが無いので、関連するツイートを貼ることでしか信憑性を増すことが出来なくて申し訳ないです)

とまあ、幕張公演の時、常田さんは小さな惑星をすっかり忘れてしまっていたようです。圧倒的不遇。

まとめ

常田さんが小さな惑星を好きではないと思われる理由をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?

先日、常田さんのInstagramアカウントでインスタライブがあり、「2023年の春夏に新CEREMONYツアーを行いたい」と発言したようです。この新CEREMONYツアーでは小さな惑星は演奏されるでしょうか。楽しみに待ちたいと思います。